BMXとは


BMXがわかる秘密レポート

はじめに

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このレポートは、

BMXを全く知らない方でも、

・カッコいいBMXがどんなものか理解できて
・BMXを賢く選ぶ秘訣が学べる

内容になっております。

売り込みなどは一切ありません。

純粋にBMXを知っていただくための紹介レポートです。

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このレポートを通じて今よりもBMXの事を知って、
そしてもっと興味を持っていただけたら嬉しく思います。

POINT① スタイルに合わせて選ぶ

FLAT LAND(フラットランド)

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フィギュアスケートのように華麗に舞うフラットランド。

日本でBMXをやっている人ではこのスタイルが圧倒的に多いです。

その特徴は…

特徴1.フレームが小さい(コンパクト)

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ジャンプ系のBMXに比べると随分短いです。

それは片輪でバランスを取るためには長かったり大きかったりすると安定しないからです。
ネット上の総合自転車店で販売されているBMXは、フラットに適した完成車では無いものが多いです。
右の写真は上のブラックがストリートバイク、下のホワイトがフラットバイクです。
後ろから揃えてる状態でフロントペグの位置が随分違うのが分かりますね。

特徴2.ペグがアルミなのがいい

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ペグ(足を乗せる部分)は滑らない作りがベターです。
ツルツルの鉄ペグは一般的には向きません。(やりずらい)

特徴3.コースターハブが装着されている

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ハブというのは車輪の中心にある、スポークが通してあるパーツです。

コースターハブというのは普通のハブと違って後輪が後ろ回転した時にペダルが後ろにつられて回転しない特殊なハブなんです。

フラットバイクには必需品です。

これが無いとペダルが当たって邪魔で乗れないです。

コースターハブが装着してあることがストリート用BMXとの違いです。

参考映像はこちらをクリック(YOUTUBEで再生されます)

STREET(ストリート)

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いわゆるジャンプしたりして子供の頃に自転車で飛んで遊んだ延長です。

難しく考えずに街を流して小さな階段を飛び降りたりギャップで十分遊べます。

その特徴は…

特徴1.クランクは丈夫な3ピースタイプがよい

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クランクは1ピースと3ピースというタイプがあります。

1ピースクランクとはフレームの右から左に貫通している1本の棒状タイプです。

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細いので弱いのと1本の棒状なので回転精度がよくないです。

3ピースクランクとはフレームの中心に1本のシャフト(棒)が入り
それに右用、左用のアーム(ペダルが部分)が別々に装着されています。

3分割構造なので3ピースクランクと呼ばれています。

特徴2.ペグは鉄製(スチール製)がよい

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スケボーのように滑ったりするため固くつぶれにくく滑りやすい鉄製のツルツルがよいです。

最近はスケートパークの要望で鉄製だと施設が損傷するのを防ぐためにプラスチック製も増えてきました。

使用場所が限られるため一般的には鉄製が多いですね。

特徴3.ペダルは靴に食いつきの良いピンが立っている方がよい

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ストリートでも最近は軽量化の為にプラスチック製のペダルが主流になってきました。
プラスチック製でもピン付きがいいのはジャンプした時シューズにピンが掛かってくれて滑らないからです。

特徴4.ホイールのスポークはクロス組(交差組)がよい

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スポークが真っ直ぐに組んであるホイールは着地の衝撃などでネジレに弱いので危ないです。

クロスに交差してる時点で衝撃吸収になっている。

最近は少ないですが、真っ直ぐ組んであるホイールはフラット用。

特徴5.フロントブレーキは無いほうが良心的

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ストリートは基本的に止まればよいので後ろブレーキのみでOKです。

フロントブレーキは最初は装着していても慣れてくると外す人が多いのですが、

その時取り付け台座が残ってしまうので危ないんですね
(フラット&ストリートのフリースタイルBMXは必要です)。

ストリート専用のBMX完成車はハジメから付いていないものがほとんどです。

▼参考映像

  • こちらはスケートパークの映像です。
  • こちらは試乗も兼ねてますが街中でのストリート映像になります。

以上がフラットとストリートの違いになります。

以下にストリートバイクとフラットバイクの違いを動画でアップしてみました(約6分)

以下はフリーコースターハブの映像です。

BMXは普通に乗っても、フラットしても、ジャンプしてもカッコいいですよね!!

しかもBMXはスノーボードやサーフィンのように雪山や海にわざわざ出かけたり、
到着してウェアーやウェットスーツに着替えたりブーツをはいたりする必要がありません。

家を出ていきなり 走れて、飛べて、練習できて、と一番身近&手軽なエクストリームスポーツなんです。

スケートボードは路面がキレイじゃないと走れませんがBMXは少々のガタツキは問題なし!です。

通勤・通学の行き返り、遊びに行くでも買い物に行くでも
その道のり・その途中の段差や傾斜や広場が楽しめて練習になるんです。

こんなカッコいいし便利な乗り物は他にないと思いませんか!?

しかも目立てるし、女のコにもモテる!?(苦笑)

しかし!

ひとつだけ気をつけなければなりません。

BMXは丈夫そうに見えますが実はデリケートなんです。

なぜかというとBMXはお分かりのように自転車のひとつです。

数々のパーツが組み合わさってできた工業製品です。

各パーツを溶接や接着せずネジのみで取り付け組み上げていくのです。

すなわち組立や調整によって品質に大きな差が出る特殊な工業製品ということを理解していただきたいのです。

フラットのように回転したり、ジャンプしたりせず、仮に町乗り使用だとしても、

ブレーキが効かなかったり、すぐにパンクしたり、うるさい音がしたりすると快適に乗れません。

私は絶対にそうならないように、組み立てには一番こだわっているのです。

組み立てに関しては超重要なのでまた詳しくお話しますが、

どこの馬の骨ともわからない男の話など真剣に聞く気にはならないと思うので、
その前にちょっと自己紹介だけさせてください。

申しおくれました。

わたくし宮崎県のBMX専門店「ワンダーランド」のオーナー兼店長をさせていただいている『横山』と申します。

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私のお店は1998年にBMX専門店としてスタートいたしました。

少しだけ当店のお話をさせてください。

衝撃的な出会い…

私は店を開くまでの約10年間、自転車メーカーのメンテナンス及び営業指導をしておりました。

その当時、「乗っていた」と言うのはおこがましい話ですが、ヘタなりにBMXで遊んでいました。
仕事柄でどちらかというと分解したり組み上げたり、そちらが楽しみだったのかも知れません。

そんな日々でしたが、たまたま家族の旅行で行った福岡で、
今となればわたしの人生を変えた衝撃のBMXイベント「FUN RIDEコンテスト」が開催されていたのです。

私のお子様レベルのライディングと違い、はじめてみるプロ達のストリート&フラットは、
まさに「衝撃的」以外に言葉が見つかりませんでした!!

ビデオで見ていた圧倒的クオリティのライディングが目の前で繰り広げられており、
家族を忘れて何時間も見入ってしまった事は、昨日の出来事のようです。

中でもストリートで飛びぬけて凄かったのが「大将」こと岡田一生プロでした。

フラットではその当時まだ若かった「伊東タカシ」プロや「宇野陽介」プロが凄かったという印象です。

2ヶ月後にはショップをOPEN

「こんなにもクールで、情熱的で、素晴らしいBMXを地元宮崎にも広めたい!」

と、福岡での感動と興奮が冷めないまま、
宮崎に帰るやいなや、その勢いで独立し、ショップをオープンしてしまいました。

もちろん家族や周りには大反対されました。

「技術はあっても商売は別だ」
「好きなだけで食っていければ苦労はない」

確かに今考えれば無謀ともいえる挑戦だったのかもしれません。

しかし周囲の反対を押し切り、商売のいろはもないままオープンしてしまったため、
周囲の予想通り大変な苦労をしました。…が、

今思えばその決断は間違っていなかったと確信しています。

カッコいいBMXのイメージを魅せたくてショップの内装は凝りに凝りました。

店内は天井も取っ払い白一色にし、照明にもとことん凝り、外のシャッターには
グラフィックを書いてもらいと、かなりオシャレなショップに作り上げました。

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そのこだわった店の作り、そして近県のライダー達がまめに遊びに来てくれた影響もあり、お陰様で宮崎にも少しずつライダーが増えていきました。

福岡で衝撃を受けた「FUN RIDEコンテスト」のようなイベントを自分自身で、そして地元の宮崎で開催したい!という夢を持ってショップを開いてから早3年。

そのBMXにかける情熱がハッキリとした形になる日がやってきました。

念願のコンテスト開催

懇意にしていただいていた地元のライダーさん達と相談し、皆で協賛を集めはじめて、遂にイベントを行うことができたのです。

※以下に、開催した主なイベント&コンテストをご紹介しますが、ここはさらっと読み流していただいて結構です。

2001年「REAL RIDE(リアルライド・コンテスト)」フラット&ストリート

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とにかく手探り・手作りのコンテストでした。

なにせ初めてだったので、それはそれは大変でした。

しかし私がどうしてもこだわりたかったのは、トップ・プロに来てもらうことです。
自分が衝撃を受けたプロのライディングを地元の宮崎の皆さんにどうしても見せたかったのです。

そんな私の呼びかけに対して、岡田一生プロ、鶴田ケンジプロ、その他にもたくさんのプロライダーが集まってくれました。

結果的には自分がやりたかった、

形にしたかったイメージに近い大会にすることができ、とても嬉しかったです。夢がひとつ叶った瞬間でした。

ギャラリーも、会場を何周も取り囲むほどたくさん集まってくれて、
なにより参加ライダーも九州内、遠くは関東からも来て頂いて大変感動したのを昨日のように思います。

会場設営から当日本番撤収まで2日ほど徹夜だったのも今思えば輝かしい思い出です。

その後もイベントを開催してみました

2002年「ストリートスポーツフェスタ2002」フラット&ストリート

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この大会は、宮崎市にスケートパークを作ろう!という趣旨のもと、BMXとスケートで合同の大会を行いました。

宮崎市役所教育委員会に後援をしてもらうという画期的な大会にもなりました。

このイベントはこの後、毎年開催となります。

2002年バトルBMXコンテストin延岡 フラットonly

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この大会はフラットオンリーのコンテストだったのですが、広い会場でゆったりと時間が流れ大変よい大会でした。

リラックスできるのがいいですね。

2003年「ストリートスポーツフェスタ2003」フラット&ストリート

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第2回目のストリートスポーツフェスタ。

打ち合わせ・準備や設営・撤去と、2年目にしてかなり慣れてきました。

メディアの対応もしましたしね。

また、1回目より予算が少なかったのですが、それでも満足のいくクオリティの高いイベントでした。

特にフラットは大盛況でした。

2003年GAZETギャゼット フラットランドコンテスト

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この大会は、宮崎市にあるショッピングモールGAZETギャゼットさんの協賛でした。

ステージがウッドデッキのテラスで開放感溢れるステージにギャラリーとの距離も近く感じられました。

2003年LOYALTYツアーin 宮崎

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写真は2003年に「大将」こと岡田一生プロが自身のフレーム「LOYALTY」リリースプロモーションにツアーを企画して宮崎に来てくれたときの集合写真です。

中央が大将。その右が緒方ケンジ。その前が守谷良太。わざわざ宮崎に来てくれてローカルライダーとジャムセッション。

もはや言葉の必要がない凄いライディング!

2003年 03串間市民祭りフラットショー

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宮崎県の一番南の串間市で行われたお祭りでのフラットショー。

ステージは組んであったもののジュウタンが敷いてあり、それが雨で濡れてすべりまくり(苦笑)。

最悪の条件でしたが招待していたトッププロの「流石!」と思わせるライディングで観客を魅了しました。

2003年 全国交通安全週間パレード&ショー

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なぜか依頼が来た交通安全パレード(苦笑)。

しかしその後、ストリートの一画を通行止めにしてフリーで使わせてくれるという大変なサプライズ・プレゼントをいただきました!

2004年バトルBMXコンテストin延岡 フラットonly

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2003年に引き続き好評のためまた開催しました。

今回はライダーもさらに開放感爆発で思いのままパフォーマンスが登場。

ギャラリーももちろん参加ライダーも最高に楽しいコンテストになりました。

ギャラリー参加型のコンテストがBMXでは理想のコンテストだと感じました。

2004年「ストリートスポーツフェスタ2004」フラット&ストリート

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3回目のこの大会。この年は何と岡田一生プロ(ホフマンバイク)が遊びに来てくれました。

飛びぬけたスキルに会場のライダー、それにスケーターもみな驚きました。

自分が初めて見た時の感動を会場のみんなが味わってくれたと思うと、感激。

写真はバックフリップの戻る寸前です。

2006年「ストリートスポーツフェスタ2006」フラット&ストリート

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4回目のストリートスポーツフェスタです。

2006年は真夏の炎天下を避け11月の涼しい時期に開催しました(逆に少し寒かった/苦笑)。

民間のパークを借り切っての開催で、超広いパークで開放的、それにチャリに最高!

そういえば宮崎市長さんも開会式に参加され、祝辞も述べてもらいました。

・・・

私が開催した代表的な大会やイベント・ショーの一部を紹介させていただきましたが、

他にも、スクールや小さな大会・練習会などは日常的に行っていました。

しかし、何かが違う…

今ご紹介した通りかなりの数の大会やイベントを開催してきながら充実した日々を送っていました

(小さな大会やジャムなども含めるとそれこそ膨大な数)。

BMXも順調に売れ、ライダーも増えていきました。

ですが、何かスッキリしない、モヤモヤしたものがありました。

それは何かと言うと、ショップ自体の存在です。

「えっ、それってどういうこと?ショップはいらないってこと?」

違うんです。

実は、私のショップは開店からずっと街の中心に立地していました
(ライダーさんたちがアクセスしやすく、そして目立つためです)。

そのため、高い家賃・高い駐車場代、しかも天井も無いようなキレイに作りこんだ
内装で広い空間のため高い電気代、スタッフの給料、BMXを積極的に売るための雑誌広告、、、
などなど、店舗の維持費に膨大な費用が掛っており、それを商売上消化してやっていかなければならない現状でした。

それでも商品の定価より高く売ったことは神に誓ってありませんが、けれど、安くも売れませんでした。

定価販売は余儀なくされましたし、その分何かサービスしてあげるとか、プレゼントしてあげるとか、

残念ながらそういったサービスも現実的に不可能でした。メンテナンスくらいはサービスしてあげたい気持ちは山のようにありましたが、やはり当たり前に工賃を頂くしかありません。

それでも、「高い」などと文句を言われたことは一度もなく、お客様には感謝でいっぱいです。

けれど、何かスッキリしなかったわけです。

些細な作業でも工賃をもらわないといけないこと、そこに抵抗があったのです。

BMXは通常の自転車と比べメンテナンスが頻繁に発生します。慣れたらそうでもないのですが、
乗り始めは仕組みが分からないので大変です。

それで修理依頼が舞い込むわけですが、500円、1,000円も積み重なると負担が大きいものです。

しかし、ショップを経営していく以上、お金を請求しない訳にはいかない状況にウンザリしていました。

メンテナンスDVDを制作したのもこのことがキッカケです。

充実した派手な日々である一方で、ずっとこんなモヤモヤとした気持ちを抱えていました。

ライダーとして上達していく過程には、トリックを覚える事以前に、実はメンテナンスを覚えるということが避けて通れないのです。

けれど、あまりにお金が掛かりすぎる、と。

決断しました

7年間街の中心に構えていたショップを閉めることを決断したのです。

沢山のライダーさんに相談しました。「本当に勿体ないですねぇ」と言う声も沢山もらいました。

せっかく作り上げたのに、と。「街外れに移っても通いますよ」と、何人かのライダーさんは言ってくれました。

嬉しかったです。

しかし、思慮に思慮を重ねた結果、最終的な判断で、ショップは閉めました。

派手な街中のショップを閉め、地味な街のはずれの簡易事務所に移転しました。

商売人としての根本的なスタイルを崩す事はできませんが、自己満足性の強い派手なショップ運営よりも、
ライダーさんたちの現実的な問題を解決できるようなサービスを取り入れた商売をするべきと、方向転換を決意したのです。

目の前の道路は一方通行、上の住人の足音がドタドタ響く、そんな最低な環境でしたが、
経費を必要最低限に抑えることができ、思っていた通り、浮いた経費をサービスに反映できるようになりました。

正直、ファッションとしてのBMXとの関わりは無くなりましたが、
ライダーさん経由の紹介での販売スタイルは以前と変わることはありませんでした。

本質的な部分が変わらなければ支持されるという確信を持てるようになりました。

粗悪な組立は“ゴミ”です

BMXの本当の価値は、価格やブランドではなく、組み立て段階で全てが決まると言っても過言ではありません。

大袈裟な話ではなく、たとえ10万円、15万円といった高額ラインのBMXでも、いい加減な組立だと1万円の値打ちもありません。

言葉は悪いですが、ただのゴミです。

それどころか、レベルの低い組立によって、本来ならば必要のなかったであろうメンテナンスが発生してしまいます。
最悪、早々に故障が出てしまったり、それによって部品代や修理代ばかりが掛かってしまったりと、そういった事が往々にしてあります。

本来のポテンシャル、そして価格に見合った性能を引き出すためには、キッチリとした適切な組立が必要不可欠なのです。

しかし、世の中の安売りなどしている販売者は、ショップの経費を捻出するために、

あるいは型落ちの在庫を処分するために、あるいは多くさばくために安売りしてしまったもとを取るために、そこそこの(いい加減な)組立に甘んじているのが現状なのです。

BMXを購入した人の9割が、その後何らかの形で後悔を余儀なくされている理由の一つがそこにあります。

と言ってももちろん、私自身これまでも手を抜いていたわけではありませんし、 組立てはこだわってやっていました。

睡眠時間や自由な時間を削ってでも、そこは譲れませんでした。

ショップをオープンしたキッカケであるBMXに対する情熱を忘れては本末転倒もいいところですからね。

しかしそれは、職人として100%納得のいくレベルではありませんでした。

他の安売り店が8割かいいとこ9割のクオリティでよしとし、堂々と売りさばいている傍ら、99%やっても、1%妥協せざるを得ない状況に心を痛めていました。

しかし、方向転換した事で…

堂々と約束できるようになりました

“すべてのBMXの組立レベル・クオリティを極限にまで上げます!”という約束を。

価格など関係ありません。

安価なモデルであろうが、セール品であろうが、街乗り用であろうが、すべてのBMXの組立てに完璧を目指します。

私がどのような視点で、どのような所に気を使い、注意し、どのようにして組立てているのか。

ここで説明しているとスペースがいくらあっても足りないので、「組立」に関しては、メール講座の方で、動画などを使って詳しく解説したいと思います。

全て見せますので、安心してください。

17年間当たり前と思ってやってきた組立の方法なのですが、メーカーさんから言わせると過剰なサービスらしいです。。

ただ一つ、お客様のもとへお届けする際の「包装」状態はここでお見せしておきます。

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BMXは組立命ですが、それをお客様の下へ届ける際の梱包がしっかりしていないと、
せっかく完璧に組立ても荷崩れを起こし台無しです。

同業者が聞いたら頭がおかしいと思うかもしれませんが、私はBMX1台の組立につき、
早くても2時間はかけています(モデルによってはそれ以上かかります)。

さばけないわけではなく、何年やっても、どうしてもこれだけ時間がかかってしまうのです。

しかし、頭がおかしいと思われるポイントは実はここではなく、
上図の包装も、組立と同じくらいの時間をかけているという点です。

ここまでやるのかと言われる程に頑丈に梱包しているわけなので、手元に届いた瞬間には、
ほとんどの方が驚かれます。

梱包の際に使用するガムテープ(600円)、緩衝剤ほか荷ひもなど(400円)など経費は掛かっておりますが梱包料はいただいておりません。

また同封している封書には、乗り始める際の注意点、メンテナンスの際の注意点、
盗難に遭わないための注意点等々を、A4用紙に、心を込めて「手書きで」同封しています。

購入前の相談にもとことん乗りますし、購入後のフォローも無償で何度でも面倒を見ます。

(早くても)組立に2時間、包装に2時間、その他諸々で、BMX1台に関わる時間は5~6時間です。

ほかにメールの対応やメンテナンスもやってますので朝から晩まで作業しても、1日1台が限度です。

※現在、梱包の方法が変わりまして2種類からお選びいただくようになりました。

詳細はコチラでご確認いただければと思います。

とにかく、後悔してほしくない…

先ほども少し触れましたが、期待に胸を寄せてBMXを初購入する9割のライダーさんが、何かしらの後悔を味わいます。

理由は先ほど言った通り、組立が甘く、最低レベルの価値になったBMXを掴まされた事。

そして、知識がないばっかりに、自分に合ったBMX選びができなかった事です。
だからこそ私は、組立・包装はもちろん、BMXに対する最低限の知識つけてもらうまでは慎重になってくださいと言っているのです

(「買わないでください」という意味です。そのために、メール講座等を発行しているわけです)。

私はBMXのカッコよさや素晴らしさを理解しています。もっとBMX人口が増えてくれたらいいと思っています。

ファッションとしてのBMXは卒業しても、最初の頃の情熱は忘れていません。

だからこそ、初めてBMXを買う人には、絶対に後悔してほしくないのです。

キレイ事を言うつもりはありませんが、もともとが好きで始めた事なので、商売としてどうしても割り切れないのです。

ただの意地と言われればそれまでですが、わかっていただけたら嬉しいです。

どんなBMXがいいの?

という疑問が残っていると思うので、ここからそれを説明します。

まず、乗り方のスタイルによってBMXの種類も変わってくるというのはお分かりになられたかと思います。

しかし、スタイルの中でもいくつものBMXがあって「どれを選んでいいのか分からない」という問合せが多いのも事実です。

良いBMXを提案してくれたほうが選びやすいという声が多いので、わたしが組み立てて、
そして実際に使ってもらった上で自信を持ってオススメできるBMXを紹介させていただきます。

ストリートバイクのおすすめ

おすすめのモデルですが、ブランドではFIT BIKE CO.(フィットバイク)がオススメです。

作りが丁寧ですし、BMXブランドの中でも工場を吟味して選んでいるこだわったブランドです。

エントリーモデルまで細かい寸法を出しているのでかなり良心的です。

細かいところですが、ブレーキのワイヤーも外側のアウターワイヤーが固くて折れにくい

タイプが付属しているのですが、中身のインナーワイヤーもテフロン加工がされて

錆びにくく滑りが良いタイプが使われております。

本当に細かいところですがかなり気が利いていることで、アップルのジョブスではないですが、

「神は細部に宿る」って細かいところを気にするブランドがやはり凄いと感じています。

そんなところまでこだわるので全体の品質は言うまでもなく、価格に対してかなり上まっていると思います。

FITは間違いないと思います。

一番のネックは入荷数が少ないこと、それくらいですね。

フレームの溶接部分が見えるクリアーローのフレームが多くてかなりかっこいいですよ!

色が付いているフレームも微妙に透けてたりしてかなりオシャレです!

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フラットがご希望の場合は、

ARESBYKESアレスバイクのアプラス がおすすめです。

でもやっぱりBMXって高いですよね・・

と思われた場合は特にこの話を聞いてほしいのですが、

通常バイクを丈夫にしようとすると重量が増して重くなってしまいます。

軽量なのに丈夫にするのが大変なんです。

高い価格にはそんな理由があります。

例えば他業種ですが、サーフィンされる方はわかると思うのですが、

材料のウレタン材から削られる高品質のサーフボードは価格が15万円ほどします。

サーフボードにするまでの切削技術やラミネートの技術や手間はとても大変なのです。

しかしBMXもフレームが基本にあって、1台のBMXが出来上がるまでとても大変です。

まずフレームですが、素材からパイプが作られ、まずこのパイプになるまで手間と高い技術が必要です。

それにパイプを溶接して精度がでる良いフレームにできるまで5年ほど修行が必要です。

技術の高い職人が溶接しないと熱で微妙な変化をして治具(パイプを収めて溶接する基本の型)からフレームが外れないそうです。

フレームひとつ取ってもこんな感じなのです。

他にもフロントホーク、クランクにホイール、ハンドル、等々たくさんのパーツで
構成されているBMXですが、そのそれぞれに精度と強度が要求されて作られています。

そのクオリティが価格の差になっているのですが、BMX業界は他の業界からしても
コスト抑制に頑張っていることを理解していただければ本当に嬉しいと思います。

パーツメーカー、それを集めて1台のBMXにまとめ上げるBMXメーカー、

それを仕入れて完成品として組上げる私たちのような職人がいて、

すべての企業努力の上に、お客様にお届けできているわけです。

私の主観で申し訳ないのですが、ここまでの品質が提供できることがとても嬉しいんです。

(もちろん、組立や包装をしっかりしないと、その企業努力も水泡に帰すわけで、それが凄く悲しい現実です…)

最後に

BMXに乗りたいと思う理由が例えば…

  • 通勤の足だけだろうが、
  • 女の子(男の子)にかっこ良く見せたいだけだろうが、
  • もちろんジャンプしてスカっとしたいとか、
  • 子供とサイクリングするのにBMXに乗りたいとか、

これらの理由以外にも「こんな理由で乗りたいのですが大丈夫でしょうか?」と、

たくさんの問い合わせをいただきます。

それに対して私は

「すべては正しい理由だと思います。決まりは無いと思いますのでご自由に乗られて下さい!」

とお答えさせていただいています。

ちょっと偉そうで申し訳ありませんが、フラットしたりストリートしたりとお決まりの使い方は
基本あるとしても100人いたら100通りの目的や微妙な感情の違いがあると思うわけです。

一番大事なのは、BMXを楽しめるか。

私の個人的な思いですが、人生はライフスタイルだと思ってまいす。

どういう理由でもBMXに乗ることで毎日が充実するならばどんな理由でも「アリ」です。

あなたの素敵なライフスタイルにBMXが加わる事を願っています。

もし、わからないことがあれば以下の問い合わせフォームからご質問下さい。

電話だと接客中だったり、手がグリースまみれだったり、と対応ができずらいのでフォームかメールだと助かります。

■問い合わせフォームはこちら

ここまでの長いメッセージを最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。

BMX専門ショップ「ワンダーランド」オーナー兼店長

横山利明

※店長横山からの挨拶です。 ※声が出ますのでご注意下さい。

[追伸]

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